セッション情報 | 一般演題(初期研修医) |
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タイトル | 04:転移性脳腫瘍を契機に発見された食道Barrett腺癌の1例 |
演者 | 倉岡 紗樹子(香川県立中央病院 消化器内科) |
共同演者 | 稲葉 知己(香川県立中央病院 消化器内科), 水川 翔(香川県立中央病院 消化器内科), 河井 裕介(香川県立中央病院 消化器内科), 榊原 一郎(香川県立中央病院 消化器内科), 泉川 孝一(香川県立中央病院 消化器内科), 石川 茂直(香川県立中央病院 消化器内科), 三好 正嗣(香川県立中央病院 消化器内科), 和唐 正樹(香川県立中央病院 消化器内科), 河合 公三(香川県立中央病院 消化器内科) |
抄録 | 「症例」58歳男性。「既往歴及び家族歴」特記事項なし。喫煙あり、飲酒歴なし。「現病歴」2013年1月初旬より、ふらつき、右手の脱力感を認め近医受診。頭部MRI にて左基底核に25mm大、右小脳に8mm大の腫瘤を認め、転移性脳腫瘍疑いにて当院脳外科紹介入院となった。診断目的にCTガイド下生検を行い、病理は腺癌であった。Gaシンチでは脳腫瘍に淡い集積を認めたが、他には集積を認めなかった。脳病変に対してガンマナイフによる治療を3回施行した。3回目の治療時に右後頭葉に新たな病変を認め、再度全身検索目的にPET/CT施行。既知の脳腫瘍の他に下部食道にFDGの集積を認めたため、当科紹介となった。上部消化管内視鏡検査では下部食道にlong segment Barrett食道を認め、3時方向を中心に約半周性の2型病変を認めた。生検は高~中分化型の腺癌であり、背景粘膜の生検はBarrett食道に合致するものであった。CTにて下部食道の壁肥厚を認め、cT3N0M1、stageIVbと診断した。治療としてTS-1/CDDPによる全身化学療法を開始した。2コース後のMRIでは脳腫瘍は縮小傾向であり、新病変は認めなかった。3コース後の上部消化管内視鏡検査では食道病変の縮小を認め,現在も継続治療中である。Barrett腺癌の脳転移例は稀であり,文献的考察を加え報告する。 |
索引用語 | Barrett腺癌, 脳転移 |