セッション情報 一般演題

タイトル 07:

当院でのエソメプラゾールを用いたヘリコバクター・ピロリ除菌療法の検討

演者 野田 晃世(高松赤十字病院 消化器内科)
共同演者 柴峠 光成(高松赤十字病院 消化器内科), 玉置 敬之(高松赤十字病院 消化器内科), 松中 寿浩(高松赤十字病院 消化器内科), 小川 力(高松赤十字病院 消化器内科), 石川 哲朗(高松赤十字病院 消化器内科), 宮本 由貴子(高松赤十字病院 消化器内科), 出田 雅子(高松赤十字病院 消化器内科), 荒澤 壮一(高松赤十字病院 消化器内科), 森岡 弓子(高松赤十字病院 消化器内科), 吉岡 正博(京都大学医学部消化器内科)
抄録 【目的】新規プロトンポンプ阻害薬(PPI)であるエソメプラゾール(EPZ)を用いたヘリコバクター・ピロリ除菌療法の効果と安全性を当院での治療実績から検討する。【方法】2011年9月~2013年6月に当院でヘリコバクター・ピロリ(Hp)感染症に対して除菌療法を行った症例のうち、PPIとしてEPZを含む3剤併用療法を行った症例(1次除菌89例、2次除菌33例)につき、除菌率、副作用の頻度等について検討する。除菌療法のレジメンは以下の通りである。1次除菌:EPZ20mg+ABPC750mg+CAM200mg×2回/日を7日間、2次除菌:EPZ20mg+ABPC750mg+MNZ200mg×2回/日を7日間(ABPC アモキシシリン、CAM クラリスロマイシン、MNZ メトロニダゾール)。処方医の判断で適宜整腸剤を併用した。【成績】1次除菌は除菌判定が施行された83例中64例で成功と判定された(除菌率77.1%)。2次除菌は除菌判定が施行された30例中29例で成功と判定された(除菌率96.7%)。【考察】以前報告した2007年5月~2011年9月に当院でHp感染症に対して行った除菌療法の検討では、1次除菌での除菌率は77.9%、2次除菌での除菌率は92.1%であった。EPZを含む3剤併用療法でも従来の薬剤と比較して遜色ない除菌成績が得られ、また安全に施行しうると考えられた。
索引用語 ヘリコバクター・ピロリ菌, 除菌療法