セッション情報 一般演題

タイトル 42:

メサラジンのアレルギーにて増悪した潰瘍性大腸炎の2例

演者 国吉 宣俊(国吉病院 消化器内科)
共同演者 岡本 博司(国吉病院 消化器内科), 近森 文夫(国吉病院 消化器外科), 寺石 文則(高知医療センター), 弘井 誠(高知大学 医学部 病理診断部)
抄録 メサラジンは炎症性腸疾患に対する基準治療薬として汎用されている.今回我々はメサラジン投与によって潰瘍性大腸炎の増悪した2例を経験したので報告する.症例1:47歳女性,下痢,下血にて近医より紹介.左側結腸型潰瘍性大腸炎に診断にてPSL,5-ASA(アサコール)TPNにて加療.入院10日目より発熱・腹痛・下血増悪.抗生剤・GCAP・免疫調節剤等に全く反応なく中毒性巨大結腸症を併発し緊急手術となった.後日原因精査のためDLST施行,アサコールに対し陽性反応を示した.症例2:59歳女性 便潜血陽性精査にてH25年4月初診.CSにて潰瘍性大腸炎直腸炎型と診断.5月11日より5-ASA(アサコール)内服開始.内服開始後3日目より嘔気出現にて中断.5月18日より再び内服開始.5月24日より腹痛・下痢・下血出現にて25日来院.CSにて全結腸に炎症の進展を確認.直ちに5-ASAの中止としDLST施行した.パルス療法2回施行し臨牀症状の改善を認め外来経過観察となった.2例とも内服開始後10日前後より症状の悪化を認めており,5-ASA内服開始10日前後より悪化する潰瘍性大腸炎は5-ASAのアレルギーを念頭にいれ直ちに投薬中止の判断が必要と思われる.今回我々は5-ASA製剤のアレルギーによる臨牀症状の悪化を認めた潰瘍性大腸炎の2例を経験したが,投文献的考察を加えて報告する.
索引用語 潰瘍性大腸炎, DLST