セッション情報 一般演題(後期研修医)

タイトル 34:

早期膵癌(PanIN)の1例

演者 上村 淳(KKR高松病院 外科)
共同演者 出石 邦彦(KKR高松病院 外科), 前田 瑛美子(KKR高松病院 内科), 佐野 貴範(KKR高松病院 外科), 江原 和男(KKR高松病院 外科)
抄録 【症例】70歳代,女性.嘔気を主訴に近医を受診.腹部CTで膵尾部の膵管拡張を認めたため,精査のため当院に紹介となった.血液検査では特記すべき所見は無し.Dynamic CT・MRCPでは膵尾部膵管にφ7mmの拡張を認めた.ERCPでは拡張膵管と正常膵管との境界で強い狭窄を認めた.IPMNと共に膵癌も鑑別に上がり,膵体尾部切除+D2郭清を行った.経過は良好で術後10日目に軽快退院となった.病理組織診では,拡張していない主膵管の一部に核の偽重層化と,比較的高度の異型を示す異型高円柱上皮が上皮内で増殖しており,上皮内癌の所見であった(Pan-IN2に相当).術後2年現在無再発生存中である.
索引用語 膵癌, PanIN