セッション情報 | 一般演題(公募) |
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タイトル | 047:Stage IIIa結腸癌(Rsを含む)に対する術後補助化学療法と再発危険因子の検討 |
演者 | 重政 有(佐世保中央病院 外科) |
共同演者 | 武岡 陽介(佐世保中央病院 外科), 草場 隆史(佐世保中央病院 外科), 羽田野 和彦(佐世保中央病院 外科), 梶原 啓司(佐世保中央病院 外科), 佐々木 伸文(佐世保中央病院 外科), 碇 秀樹(佐世保中央病院 外科), 國崎 忠臣(佐世保中央病院 外科), 米満 伸久(佐世保中央病院 病理) |
抄録 | 【目的】StageIIIa結腸癌(Rsを含む)について行われた術後補助化学療法と再発危険因子について検討した。【対象】当科で2001年1月から2011年12月の間に根治切除をおこなったStageIIIa結腸癌(Rsを含む)は102例であった。術後在院死した4例、術後フォローがなかった1例、他の癌腫で死亡した3例を除いた94例を対象とした。Stage分類は大腸癌取り扱い規約第7版を用いた。年齢、性別、腫瘍占拠部位、腫瘍径、組織型、壁深達度、リンパ管侵襲、静脈侵襲、洗浄細胞診陽性の有無、術前CEA値、術前腸閉塞の有無、術後補助化学療法の有無の各項目についてLogrank検定を行い、再発危険因子の検索を行った。【結果】再発率は18% (17例/94例)、初発再発部位は肝6例、肺5例、腹膜6例、局所4例(重複例含む)であった。観察期間中央値は36ヶ月であった。術後補助化学療法を行った症例は64例(68%)、内訳は5-FU/LV 19例、UFT/LV 12例、TS-1 1例、Capecitabine 3例、UFT 26例、5’-DFUR 2例、FOLFOX 1例(内分泌細胞癌)であった。Logrank検定では壁深達度SE以深が再発危険因子であった(HR10.07、95%CI 3.27-30.96、p<0.0001)。腫瘍占拠部位(右側)では再発リスクが高い傾向を認めた(HR 2.471、p=0.0629)。1年、2年、3年無再発生存率(RFS)は壁深達度SS以浅の症例は98%、98%、96%であったのに対して、 SE以深の症例では76%、61%、56%と不良であった。深達度SE以深の症例26例のうち再発を認めた症例は13例(50%)であった。標準的術後補助化学療法を行った症例13例と補助化学療法未施行症例とUFT内服症例をあわせた13例でRFSを比較したが有意差を認めなかった(p=0.127)。術後補助化学療法のレジメン別での再発症例は5-FU/LV 0例/5例、UFT/LV 1例/3例、Capecitabine 1例/2例, FOLFOX 1例/1例、UFT 5例/10例、補助化学療法未施行症例5例/5例であった。【まとめ】StageIIIa結腸癌(Rsを含む)の再発率は18%であった。壁深達度SE以深が再発危険因子であった。術後補助化学療法で使用するレジメンについては今後さらなる検討が必要であると思われた。 |
索引用語 | stageIIIa結腸癌, 再発危険因子 |