セッション情報 | 一般演題(公募) |
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タイトル | 067:B―RTO先行脾摘術によりIFN療法導入が可能となった胃十二指腸静脈瘤合併肝硬変の1例 |
演者 | 上原 英雄(中津市民病院 外科) |
共同演者 | 森田 孝一郎(中津市民病院 放射線科), 岸原 文明(中津市民病院 外科), 三島 泰彦(中津市民病院 外科), 岡田 敏子(中津市民病院 外科), 廣石 和章(中津市民病院 外科), 白水 章夫(中津市民病院 外科), 大場 太郎(中津市民病院 外科), 福山 康朗(中津市民病院 外科), 日高 啓(中津市民病院 放射線科), 池田 正仁(中津市民病院 外科) |
抄録 | 症例は、59歳の女性。約14年前にC型肝炎ウィルス陽性を指摘された。2011年7月に当院消化器内科にてペグインターフェロンα2bとリバビリンの併用によるIFN治療を開始したが、血小板減少症により継続困難であったため、脾機能亢進症に対する脾摘術目的に当科紹介となった。血液検査では血小板数5.6万/μlと低値であり、HCVジェノタイプは2型、高ウィルス量であった。腹部CTでは、著明な脾腫、脾腎シャントさらには胃十二指腸静脈瘤を認めた。上部消化管内視鏡検査において、胃穹窿部に孤立性胃静脈瘤(F2)と十二指腸下行脚~水平脚にかけて十二指腸静脈瘤(F2)を認めた。まずは胃十二指腸静脈瘤および脾周囲の側副血行路に対する治療を行うこととし、2期的にB-RTOを施行した。その後、脾機能亢進症に対し腹腔鏡下脾摘術を施行した。術後経過は良好で、術後13日目に退院した。現在、脾機能亢進症は改善しIFN療法を再開している。近年、IFN療法の進歩により、C型肝炎に対してより高い治療効果が期待できるが、脾機能亢進症をはじめとする門脈圧亢進症などにより治療の導入や継続が困難な症例も存在する。今回、B―RTO先行脾摘術によりIFN療法導入が可能となった胃十二指腸静脈瘤合併C型肝硬変の1例を経験したので、文献学的考察を含め報告する。 |
索引用語 | 脾機能亢進症, B-RTO |