セッション情報 研修医発表(卒後2年迄)

タイトル 研51:

93歳で発症した自己免疫性肝炎の1例

演者 米元 耕輔(九州厚生年金病院)
共同演者 上平 幸史(九州厚生年金病院), 鈴木 隆幸(九州厚生年金病院), 浦岡 尚平(九州厚生年金病院), 飯田 真大(九州厚生年金病院), 松尾 隆(九州厚生年金病院), 藤澤 聖(九州厚生年金病院), 酒井 賢一郎(九州厚生年金病院), 一木 康則(九州厚生年金病院)
抄録 【はじめに】90歳代発症の自己免疫性肝炎は稀と考えられ、報告する。【症例】93歳の男性。【主訴】尿濃染。【病歴】肝疾患の既往なし。2010年12月に高血圧性心臓病、慢性心不全、洞不全症候群に対し入院加療を行い、以後近医で外来経過観察されていた。2012年10月16日、肝酵素は正常(AST 20 IU/L, ALT 16 IU/L)であった。11月上旬より尿濃染を自覚、11月27日肝酵素上昇を認め、11月28日当院紹介入院した。【身体所見】意識清明、眼球・皮膚黄染あり、肝脾触知せず、頸静脈怒張なし、皮疹なし。【血液検査成績】T.Bil 3.6mg/dl, D.Bil 2.4mg/dl, AST 880IU/L, ALT 1079IU/L, ALP 823IU/L, γGTP 185IU/L, PT 53%, WBC 5400/μL, Hb 12.4g/dl, plt 21.8万/μL、IgM-HA(-), HBs-Ag(-), IgM-HBc(-), HBV-DNA(-), HCV-Ab(-), HCV-RNA(-), IgA-HEV(-), ANA×40, ASMA(-), anti-LKM(-), IgG 1679mg/dl, IgE 40IU/ml, CMV-IgM(±), EB-VCA-IgM(±)。【画像所見】CT・エコーでは、軽度肝腫大を認めるが、肝の慢性変化に乏しく、うっ血肝や胆道病変は認めなかった。【経過】うっ血肝や胆道疾患は否定的であり、急性肝炎と考えられた。薬物性を考慮し内服薬をすべて中止したが、明らかな改善はなく、他の原因を認めないことから自己免疫性肝炎が疑われた。入院8日目に肝生検を施行、形質細胞を含む炎症細胞浸潤、interface hepatitisなど自己免疫性肝炎に矛盾せず、また線維化は門脈域に淡く認める程度であり急性発症が疑われた。入院9日目よりPSL60mg/日内服を開始、Bilや肝酵素上昇は改善、PSLを徐々に減量するも再燃なく、39日目に退院した。
索引用語 自己免疫性肝炎, 高齢