セッション情報 | 研修医発表(卒後2年迄) |
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タイトル | 研24:腹腔鏡下に切除した直腸粘膜下腫瘍の2切除例 |
演者 | 中村 智治(長崎医療センター 外科) |
共同演者 | 野中 隆(長崎医療センター 外科), 平山 昂仙(長崎医療センター 外科), 土肥 良一郎(長崎医療センター 呼吸器外科), 徳永 隆幸(長崎医療センター 外科), 遠山 啓亮(長崎医療センター 外科), 北島 知夫(長崎医療センター 外科), 原口 正史(長崎医療センター 外科), 蒲原 行雄(長崎医療センター 外科), 前田 茂人(長崎医療センター 外科), 永田 康浩(長崎医療センター 外科), 田川 努(長崎医療センター 呼吸器外科), 伊東 正博(長崎医療センター 臨床検査科), 藤岡 ひかる(長崎医療センター 外科) |
抄録 | はじめに:大腸粘膜下腫瘍は比較的稀な腫瘍であるが、その種類は多彩であり病変によりその治療法は異なる。今回、腹腔鏡下に切除しえた直腸粘膜下腫瘍の2症例を報告する。【症例1】70歳代女性で排便障害を主訴に来院。腹部CTで直腸Ra-Rb背側に40mm大の粘膜下腫瘍を認め、下部消化管内視鏡下に穿刺細胞診を施行した。異形成の強いspindle cellを認めるものの確定診断は得られなかった。腹腔鏡下低位前方切除術を施行し、切除標本の病理学的検索にて神経鞘腫の診断を得た。【症例2】60歳代男性。下血を主訴に来院。腹部CTで直腸Rb前壁に36mmの粘膜下腫瘍を認め、穿刺細胞診を施行しGISTの診断を得た。前立腺・精嚢腺との境界が不明瞭で浸潤が疑われたため術前化学療法を2か月施行。腫瘍の縮小効果が得られ、腹腔鏡下超低位前方切除術を施行した。病理所見上剥離面の腫瘍露出はなく、再発カテゴリとしてはlow riskであったため現在無治療経過観察中である。まとめ:直腸粘膜下腫瘍は原則として外科的治療が第一選択で、腹腔鏡手術の良い適応である。その際、穿刺吸引細胞診により確定診断を得た後、適切なStrategyで手術に臨むことが望ましい。 |
索引用語 | 腹腔鏡, 直腸 |