セッション情報 | 一般演題(公募) |
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タイトル | 077:当院におけるHBV再活性化症例の検討 |
演者 | 谷本 治子(小倉記念病院消化器内科) |
共同演者 | 青山 浩司(小倉記念病院消化器内科), 吉田 智治(小倉記念病院消化器内科) |
抄録 | 【目的】当院で経験したHBV再活性化症例について検討を行った。【対象】平成23年1月~平成24年12月に当院にて、B型肝炎に対する核酸アナログ治療を行った症例71例(男性37例、女性34例、年齢42~79歳)。【結果】HBVキャリアにおいて免疫抑制・化学療法を行うに当たっての肝炎予防的な核酸アナログ投与は15例、de novo肝炎による核酸アナログ投与は5例であった。全例での肝炎の沈静化が得られた。de novo肝炎5例の内訳は、プレドニゾロン3例/タクロリムス+プレドニゾロン1例、R-CHOP1例であった。【考察】当院におけるHBV再活性化症例について検討した。免疫抑制・化学療法に関連した核酸アナログ治療は、B型肝炎に対する核酸アナログ治療症例の内約3割にみられた。De novo肝炎も5例に見られ、ステロイド少量投与でも急性増悪を認め注意が必要であることが示唆された。免疫抑制・化学療法に関わる各科担当医へのde novo肝炎に対する更なる啓蒙が必要と考えられた。 |
索引用語 | HBV, 再活性化 |