セッション情報 |
一般演題(公募)
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タイトル |
063:当院のおけるペグインターフェロン、リバビリン、テラプレビル3剤併用療法の検討
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演者 |
合谷 孟(独立行政法人国立病院機構 小倉医療センター 肝臓病センター) |
共同演者 |
正月 泰士(独立行政法人国立病院機構 小倉医療センター 肝臓病センター), 鈴木 秀生(独立行政法人国立病院機構 小倉医療センター 肝臓病センター), 大江 真里(独立行政法人国立病院機構 小倉医療センター 肝臓病センター), 山下 晋作(独立行政法人国立病院機構 小倉医療センター 肝臓病センター), 國吉 政美(独立行政法人国立病院機構 小倉医療センター 肝臓病センター), 佐藤 丈顕(独立行政法人国立病院機構 小倉医療センター 肝臓病センター) |
抄録 |
【目的】当院におけるGenotype1b、高ウイルス量のC型慢性肝疾患に対するペグインターフェロンα-2b+リバビリン+テラプレビル3剤併用療法(以下、3剤併用療法)についてテラプレビルの忍容性と治療成績について検討した。【方法】2012年1月より11月までに当院で3剤併用療法を導入した22例(男性11例、女性11例)を対象とした。平均年齢は60.4歳であり、65歳を超える高齢者が7例含まれている。最高齢は72歳(男女各1例)であった。前治療歴は初回:NR:TR:BT=7:6:8:1であり、IL-28はTT:TG orTG=11:7であった。テラプレビルの投与開始量は原則として2250mgで開始したが(22例中20例)、投与開始後の副作用に応じて1500mgまでは躊躇なく減量した。治療効果については、2012年5月以前に開始し投与開始36週間以上経過した12例について、投与終了12週間後のHCV-RNA陰性化率(SVR12)で評価した。【成績】治療を中止した症例は2例のみであった。(5週目 脳出血、13週目 間質性肺炎)急激な貧血や皮膚症状、腎障害などテラプレビル特有の副作用で投与を中止した症例はなく、輸血を要した症例もなかった。12週間のテラプレビル投与期間の治療完遂率は96%(21/22)、24週間の全治療期間の治療完遂率は90%(18/20)であった。12週目のテラプレビル投与量は2250mg 7例、1500mg 12例, 1000mg 2例であった。SVR12を評価できる12例では11例が投与終了12週後のHCV-RNA陰性を達成しており、SVR12はITT,PPとも92%(11/12)であった。【結論】テラプレビルを2250mgで開始しても副作用に応じて適切に減量すれば、テラプレビルの投与完遂は可能である。3剤併用療法の治療効果は極めて高い。 |
索引用語 |
テラプレビル, 3剤併用療法 |