セッション情報 | 一般演題(公募) |
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タイトル | 027:腸閉塞を来たした腸間膜脂肪肉腫の1例 |
演者 | 林 海輝(九州労災病院門司メディカルセンター) |
共同演者 | 有留 玄太郎(九州労災病院門司メディカルセンター), 山崎 雅弘(九州労災病院門司メディカルセンター), 太幡 敬洋(九州労災病院門司メディカルセンター), 原田 大(産業医科大学医学部第3内科学) |
抄録 | 症例は86歳、男性。下腹部痛、嘔吐を主訴に当院を受診し、腹部単純X線でニボー像を認め、イレウスと診断され、入院となった。腹部CTでは骨盤内正中に約6cm大の境界明瞭な腫瘍を認め、それより口側の小腸の拡張、腸液貯留を認めた。腫瘍の内部は一部濃度上昇を含む脂肪濃度であり、脂肪腫や脂肪肉腫が疑われた。イレウス管を挿入して経過観察したが、腫瘍による腸管の牽引、狭窄がイレウスの原因と考えられたため、入院第5病日に外科的手術を行った。回腸腸間膜より茎を形成した7cm大の腫瘤を認め、その腫瘤の茎が回腸を絞厄していたため、腫瘤と茎を含む腸間膜を小腸ごと切除した。組織学的には高分化型脂肪肉腫と診断した。脂肪肉腫は主に下肢に発生し、腸間膜由来のものは稀である。今回、我々は腸間膜脂肪肉腫により腸閉塞を来たした一例を経験したので、文献的考察を加え報告する。 |
索引用語 | 脂肪肉腫, 腸間膜 |