セッション情報 専修医発表(卒後3-5年迄)

タイトル 専17:

S状結腸癌を内容物とする巨大鼠径ヘルニアの1例

演者 川上 悠介(長崎県五島中央病院)
共同演者 橋本 敏章(長崎県五島中央病院), 北島 正親(長崎県五島中央病院), 赤司 隼人(長崎県五島中央病院), 井上 悠介(長崎県五島中央病院), 古井 純一郎(長崎県五島中央病院)
抄録 抄録:症例は64歳、男性。左陰嚢腫脹、便秘および下血を主訴に受診した。左陰嚢は20年前より徐々に腫脹増大し徒手整復不能であった。腹部CTにてS状結腸を内容物とする巨大鼠径ヘルニアと診断し手術を施行した。ヘルニア内容はS状結腸と大網であった。S状結腸に5cm程の腫瘤を触知し癌が疑われたのでS状結腸切除は二期的に行う方針とした。ヘルニアはDirect Kugel法にて修復した。術後大腸内視鏡検査でRsに3型腫瘍が認められS状結腸切除術(D3)を施行した。組織学的所見はtype3,tub1,pSS,ly1-2,v0,pN3(5/15),pPM0,pDM0,pRM0:StagIIIbであった。術後補助化学療法としてCapecitabine内服中で転移再発の兆候なく健在である。今回、S状結腸癌を内容物とする比較的稀な巨大鼠径ヘルニアを経験したので文献的考察を加えて報告する。
索引用語 S状結腸癌, 鼠径ヘルニア