セッション情報 研修医発表(卒後2年迄)

タイトル 研40:

非外傷性脾臓破裂を伴った伝染性単核球症の1例

演者 前之園 健太(公益社団法人鹿児島共済会 南風病院)
共同演者 中島 一壽(公益社団法人鹿児島共済会 南風病院), 柴藤 俊彦(公益社団法人鹿児島共済会 南風病院), 迫 勝巳(公益社団法人鹿児島共済会 南風病院), 小森園 康二(公益社団法人鹿児島共済会 南風病院)
抄録 症例は21歳、男性。2週間前より38度の発熱、咽頭痛が出現。感冒薬等処方されたが、症状改善せず。近医受診され、伝染性単核球症と急性肝炎の診断を受け、当科紹介、即日入院となった。入院時、発熱、リンパ節腫脹、咽頭炎あり、伝染性単核球症の3徴を満たしていた。腹部エコー所見では脾尾側に液体貯留あり、出血、膿瘍が疑われた。緊急造影CTを施行したところ脾臓被膜下血腫を認め、明らかな腹腔内出血を認めず。貧血の進行、血圧低下、意識レベルの低下はなく、活動性出血はないと考えた。1週間後、左背部痛が出現。脾出血増大の可能性を考えCT施行。脾臓被膜下の液体貯留の増加を認めたが、出血病変は縮小傾向であったため、血腫の吸収過程と考え止血剤と安静にて対処。以降、左背部痛なく、脾周囲血腫の変化を認めなかったため退院となった。脾臓破裂は外傷性と非外傷性のものに分けられるが、非外傷性のものは脾臓破裂の1%未満とまれであり、原因は慢性膵炎、血液疾患、感染症、悪性腫瘍など様々である。今回、伝染性単核球症に伴う非外傷性脾臓破裂を経験したので文献的考察を加え報告する。
索引用語 伝染性単核球症, 脾破裂