セッション情報 | 専修医発表(卒後3-5年) |
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タイトル | 専33:メサラジン投与により心筋炎・心膜炎をきたした潰瘍性大腸炎の2例 |
演者 | 奥村 美紀(九州大学病態機能内科学) |
共同演者 | 長畑 誠修(九州大学病態機能内科学), 近藤 雅浩(九州大学病態機能内科学), 森山 智彦(九州大学病態機能内科学), 江崎 幹宏(九州大学病態機能内科学), 北園 孝成(九州大学病態機能内科学), 井手 友美(九州大学循環器内科), 船越 公太(九州大学循環器内科), 松本 主之(九州大学病態機能内科学) |
抄録 | 【症例1】14歳、男性。下痢、血便を主訴に、近医で施行された下部消化管内視鏡検査で潰瘍性大腸炎と診断され当科紹介となった。メサラジン 4000mg/日内服を開始したところ、12日目に胸部絞扼感が出現し、CK, トロポニンTの上昇に加え心エコーでEFの低下を認め、メサラジンによる心筋炎と診断した。メサラジン内服を中止し、ステロイド投与を開始したところ、速やかに心筋炎は改善した。【症例2】39歳、女性。下痢、粘血便を主訴に、近医で施行された下部消化管内視鏡検査で潰瘍性大腸炎と診断され、メサラジン 3600mg/dayの内服を開始され当科紹介となった。腹部症状は改善傾向であったが、内服38日目より発熱、胸痛が出現した。胸部X線検査、心エコーで心拡大および心嚢液貯留、EFの低下を認め、メサラジンによる心膜炎と診断した。メサラジン内服を中止したところ、心膜炎は改善した。潰瘍性大腸炎に対しメサラジンは使用頻度の高い薬剤であるが、心筋炎・心膜炎をきたす症例はまれであり、文献的考察を加えて報告する。 |
索引用語 | メサラジン, 心筋炎 |