セッション情報 |
一般演題
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タイトル |
018:胃癌術後傍大動脈リンパ節再発に対してリンパ節郭清を行い良好な経過を得られた1例
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演者 |
東 貴寛(福岡市民病院) |
共同演者 |
遠藤 和也(福岡市民病院), 富川 盛雅(福岡市民病院), 森田 和豊(福岡市民病院), 内山 秀昭(福岡市民病院), 江口 大彦(福岡市民病院), 立石 雅宏(福岡市民病院), 是永 大輔(福岡市民病院), 竹中 賢治(福岡市民病院) |
抄録 |
【はじめに】胃癌術後の傍大動脈リンパ節再発に対しては、化学療法が著効した報告が散見されるが、外科的切除の意義は明確にはされておらず報告例も少ないのが現状である。今回われわれは胃癌術後に傍大動脈リンパ節再発を来たした症例に、化学療法施行後にリンパ節郭清術を行い良好な経過を得られたので報告する。【症例】76歳、男性。前庭部の胃癌に対して幽門側胃切除術、D2郭清を施行した(R0,tub2,T2N2H0P0M0ly1v1 pStageIIIA)。術後S-1の補助療法を開始したが、術後5カ月ほどからCA19-9の上昇を認めた。画像上、明らかな再発や転移の所見は認めず、CA19-9の経過をみながら化学療法の内容を変更して継続した。術後3年のCTで傍大動脈に腫大リンパ節を一つ認め傍大動脈リンパ節再発と考えられた。その後も化学療法を継続するもPDであり、孤立リンパ節転移であること、他に非治癒因子をみとめないことから、胃癌術後4年4カ月目に傍大動脈リンパ節郭清術を施行した(No,16b2)。その後CA19-9は正常化し術後化学療法は施行せず、現在郭清術後3年が経過しているが無再発生存中である。【結論】傍大動脈リンパ節転移に対しては、孤立リンパ節転移であることや、他に非治癒因子がない、化学療法によりCRとならないといった場合には、外科的切除は選択肢の一つであると考えられた。 |
索引用語 |
傍大動脈リンパ節再発, リンパ節郭清 |