セッション情報 | 研修医発表(卒後2年迄) |
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タイトル | 研17:Sweet病に合併した大腸癌の一例 |
演者 | 上野 碧(九州大学病院) |
共同演者 | 秋吉 大輔(九州大学病院), 江崎 幹宏(九州大学病院), 前畠 裕司(九州大学病院), 森山 智彦(九州大学病院), 熊谷 好晃(九州大学病院), 平橋 美奈子(九州大学病院), 前山 良(九州大学病院), 植木 隆(九州大学病院), 高木 靖寛(福岡大学筑紫病院), 原岡 誠司(福岡大学筑紫病院), 北園 孝成(九州大学病院), 松本 主之(九州大学病院) |
抄録 | 症例は、69歳女性。平成25年3月に38℃台の発熱、右肘から上腕にかけて有痛性の皮疹が出現し、徐々に増悪したため福岡大学筑紫病院に緊急入院となった。血液検査でWBC 10000/μl、CRP 17.5mg/dlと炎症反応高値を認め、皮膚生検でSweet病と診断された。ステロイド内服により速やかに解熱し皮疹も消退したが、入院中に施行された下部消化管内視鏡検査で上行結腸に粗大な隆起性病変を認めた。大腸病変に関して患者が当院での治療を希望されたため当科紹介入院となった。入院後の下部消化管内視鏡検査では、上行結腸に管腔の約半周を占める発赤調の結節状隆起を認めた。腺腫主体の病変と考えられたが病変中心付近の発赤が強い部位は拡大観察でVi軽度不整のpit patternを呈しており、生検でも高分化型腺癌が確認された。注腸X線造影検査では明らかな深部浸潤を示唆する所見を認めず、PET-CT検査ではリンパ節転移や遠隔転移の所見はなかった。病変の大きさを考慮して外科的切除の方針となり、腹腔鏡補助下右半結腸切除術が施行された。切除標本の病理組織学的検査では、腫瘍は長径45mmの管状絨毛状腺腫で、内部に高~中分化腺癌が混在した腺腫内癌の診断であった。Sweet病は約20%に悪性腫瘍の合併を認めるとされるが、多くは骨髄異形成症候群、骨髄増殖性疾患、急性骨髄性白血病などの血液疾患であり、充実性腫瘍を合併した報告例は少ない。今回、我々はSweet病に大腸癌を合併した稀な1例を経験したので、文献的考察を加えて報告する。 |
索引用語 | Sweet病, 大腸癌 |