セッション情報 一般演題

タイトル 081:

術前診断が困難であった肝血管肉腫の一例

演者 佐々木 善浩(国立病院機構 災害医療センター)
共同演者 郷  佳克(郷胃腸科内科クリニック), 泉 和寛(熊本大学 消化器内科), 田中 基彦(熊本大学 消化器内科), 佐々木 裕(熊本大学 消化器内科), 北野 雄希(熊本大学 消化器外科), 林 洋光(熊本大学 消化器外科), 近本 亮(熊本大学 消化器外科), 別府 透(熊本大学 消化器外科), 馬場 秀夫(熊本大学 消化器外科), 伊藤  隆明(熊本大学 機能病理学)
抄録 【症例】78歳男性
【既往歴・家族歴】 十二指腸潰瘍術後、陳旧性心筋梗塞、僧房弁閉鎖不全症(弁形成術)、慢性腎不全、肺気腫
【現病歴】近医でNASHをフォローされていた。2013年1月ごろから心窩部痛あり、近医受診され、腹部エコーで肝S3に6cm大の腫瘤性病変を認め、当院に紹介となった。胸腹部造影CTで、肝S3に、造影効果の乏しい60mmの腫瘤性病変を認めた。腹部造影MRIでは、内部不均一で、T1で等~低信号、T2でやや高~低信号で、造影効果の乏しい腫瘤を認めた。上部、下部消化管に腫瘍性病変は認めず、肝以外に明らかな腫瘍性病変は認めなかった。ウイルス性肝炎なく、IgG・ANA等も正常で自己免疫性疾患も否定的であった。飲酒歴等ないことからNASHによる肝細胞癌(stageII、T2、N0、M0)と診断した。高次医療機関に紹介し、精査後に消化器外科にて肝外側区域切除術となった。術後の病理検査で、CD31、CD34、第8因子抗体陽性であり、肝血管肉腫の診断となった。
【考察】肝血管肉腫は、原発性肝細胞癌の02~1.8%と稀な腫瘍とされる。MRI等で画像上の特徴等は報告されているが、実際の診断では確定診断が難しく、術前診断は困難を要する。術前診断が困難であった肝血管肉腫の一例を経験したので文献的考察を加えて報告する。
索引用語 肝血管肉腫, 肝腫瘍