セッション情報 一般演題

タイトル 025:

当院におけるヘリコバクターピロリ除菌療法の現況

演者 大西 敦之(大腸肛門病センター 高野病院)
共同演者 野崎 良一(大腸肛門病センター 高野病院), 大湾 朝尚(大腸肛門病センター 高野病院), 中村 寧(大腸肛門病センター 高野病院), 野口 忠昭(大腸肛門病センター 高野病院), 山田 一隆(大腸肛門病センター 高野病院), 高野 正博(大腸肛門病センター 高野病院)
抄録 【目的】2013年2月よりヘリコバクター・ ピロリ感染胃炎が除菌適応疾患として承認され、除菌対象患者が増加している。今回当院におけるヘリコバクターピロリ除菌療法の現況について報告する。【方法と対象】2010年1月から2013年7月までに当院で一次除菌療法が施行された198例(2次除菌が施行された26例を含む)について検討を行った。平均年齢は57.9±9.9歳、男女比は男性128例(65%)女性70例(35%)だった。【結果】HP診断は迅速ウレアーゼテスト(以下RUT)58例(29%)、尿素呼気試験(以下UBT)21例(11%)、鏡検法18例(9%)、鏡検法+RUT78例(39%)、その他(抗体法など)23例(12%)だった。除菌判定については1次除菌判定でRUT 12例(6%)、UBT143例(72%)、その他(鏡検法など)43例(22%)であり、2次除菌判定がRUT 2例(7%)、UBT24例(93%)だった。1次除菌はランサップが194例(98%)、3剤併用療法を7日間(LPZ 30mg×2/日+AMPC 750mg×2/日+CAM 200mg×2/日)が4例(2%)、2次除菌はランピオンパックが24例(92%)、3剤併用療法を7日間(LPZ 30mg×2/日+AMPC 750mg×2/日+MNZ 250mg×2/日)が2例(8%)だった。1次除菌の成功率は79%(124/156)であり、2次除菌の成功率は81%(13/16)だった。また平均年齢、性別、喫煙歴、飲酒歴で1次除菌成功群と失敗群に有意差は認められなかった。【結語】当院での1次、2次除菌の成功率はそれぞれ79%、81%であり既報告と大きな差は認められていなかった。また2次除菌不成功例が存在しているため、今後3次除菌の検討が必要と思われる。
索引用語 H. pylori, 除菌