セッション情報 | 専修医発表(卒後3-5年) |
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タイトル | 専24:十二指腸狭窄で発症した好酸球性胃腸炎の1例 |
演者 | 石川 真(社会医療法人敬愛会 中頭病院 消化器内科) |
共同演者 | 浜比嘉 一直(社会医療法人敬愛会 中頭病院 消化器内科), 吉村 美優(社会医療法人敬愛会 中頭病院 消化器内科), 崎原 正基(社会医療法人敬愛会 中頭病院 消化器内科), 石原 健二(社会医療法人敬愛会 中頭病院 消化器内科), 安座間 欣也(社会医療法人敬愛会 中頭病院 消化器内科), 知念 隆之(社会医療法人敬愛会 中頭病院 消化器内科), 石原 淳(社会医療法人敬愛会 中頭病院 消化器内科), 座覇 修(社会医療法人敬愛会 中頭病院 消化器内科), 石原 昌清(社会医療法人敬愛会 中頭病院 消化器内科), 金城 福則(琉球大学医学部光学医療診療部) |
抄録 | 症例は78歳男性。高血圧にて通院中であったが、数日続く腹部膨満、嘔吐を主訴に来院。血液検査で軽度の膵酵素上昇を認めるものの、腹部超音波検査では特記所見を指摘できなかった。上部消化管内視鏡検査を施行したところ、食道炎および十二指腸炎の所見を認め、PPI処方にて外来フォローとなった。しかし、その後も症状持続するため、腹部造影CTを予定していたところ、症状の増悪あり、緊急入院となる。腹部CTでは十二指腸水平脚に壁肥厚と狭窄を認め、口側腸管の著明な拡張を認めた。入院後、NGにて減圧をおこないつつ、翌日小腸内視鏡検査を施行。十二指腸水平脚に狭窄を認めるが、粘膜は軽度の浮腫のみで十二指腸腫瘍等は否定的であった。腹部CT、MRIでも十二指腸の壁の肥厚のみで膵臓に腫瘍性病変の所見はなく、なんらかの炎症性疾患による狭窄が疑われた。末梢血での好酸球上昇やアレルギー歴はないものの、好酸球性胃腸炎を考え、狭窄部位の病理を再検討したところ、粘膜への好酸球浸潤の増加を認めた。糞線虫培養やアニサキス抗体は陰性であり、好酸球性胃腸炎の診断基準に合致すると判断し、プレドニン40mg/日の静注を開始した。ステロイド投与後は速やかに症状の改善を認め、CTや小腸内視鏡での狭窄所見も改善した。以後、ステロイドを漸減・中止し、経過観察しているが、再発徴候は見られていない。今回我々は十二指腸狭窄にて発症した好酸球性胃腸炎を経験したので、若干の文献的考察を加え報告する。 |
索引用語 | 好酸球性胃腸炎, 十二指腸狭窄 |