セッション情報 特別企画1

完成間近のガイドライン改訂と新ガイドライン作成作業の現状

タイトル SS1-7:

消化性潰瘍診療ガイドライン

演者 佐藤 貴一(自治医科大学消化器内科)
共同演者 芳野 純治(藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院消化器内科)
抄録 消化性潰瘍診療ガイドラインの改訂が,2012年に開始された.作成委員会は,委員長以下,10名の委員により構成される.評価委員会は,委員長以下,5名の委員で構成される.
胃潰瘍,十二指腸潰瘍について,クリニカルクエスチョンを作成した.その数は,合計93で,疫学・病態に関するCQが9,治療に関するCQが53,これら以外のCQが31である.新規のCQは,出血性潰瘍が,抗凝固,抗血小板薬服用例の内科治療, H. pyloriが,3次除菌,除菌後未治癒潰瘍,再発潰瘍,維持療法が,内視鏡による経過観察,NSAIDs潰瘍が,疫学・病態7項目,COX-2が,潰瘍予防,低用量アスピリンが,潰瘍治療,再発予防,非Hp,非NS潰瘍が,疫学,病態,治療である.収集した文献数は,Medlineが1,492,医中誌が579,Cochraneが17である.
現在構造化抄録を作成中で,2014年1月完成目標である.その後,推奨の本文作成を行う.問題点としては,未経験のGrade systemによる作成であること,エビデンスの質の評価が必要なこと,推奨度の判定(利益と不利益,患者の価値観,費用対効果)が必要なことである.
索引用語