セッション情報 特別企画1

完成間近のガイドライン改訂と新ガイドライン作成作業の現状

タイトル SS1-9:

肝硬変診療ガイドライン改訂作業の現状と展望

演者 福井 博(奈良県立医科大学消化器・内分泌代謝内科)
共同演者
抄録 GRADEシステムに基づく改訂肝硬変診療ガイドライン(GL)の作成経過について報告する.改訂GL作成のためのCQの見直しを2012年12月までに行い,評価委員会に諮った上で2013年3月22日の第2回[改訂]肝硬変作成委員会で93問の改訂CQを確定した.6月7日の第3回委員会の時点で,ほぼすべてのCQについて一次選択作業が終了していたが,国際医学情報センターからの該当文献のPDF送付が大幅に遅れ,8月16日の第4回委員会においても多くの未送付文献を残した状態であったので,とりあえず送付された文献から構造化抄録とエビデンスレベル評価表を作成することとした.ところが,9月17日に国際医学情報センターとの契約を打ち切るとの連絡が入り,共通データベースであった文献管理システム(I-dis)の使用も10月末までとされた.10月11日の第5回委員会において,善後策としてI-disへの登録データをエクセルファイルとして各委員に戻して,構造化抄録の作成を再開することとしたが,実際の作業が可能になったのは12月になってからであった.そこで作業計画を大幅に遅らせて構造化抄録の完成期限を12月末とし,2014年1月10日の第6回委員会において各委員からCQごとに2010年版と対比して内容の説明,変更点の提案を行ってもらい,全員が改訂GLの大要を共有することが出来た.さらに,この討議に基づいて,改変,統合が必要なCQ,GRADEシステムによる推奨度決定を行うCQを決定した.現在,各CQについてアウトカムごとにGRADEシステムによるエビデンス評価表を作成し,とくにメタアナリシスのあるCQについては統計数値をもとにエビデンスプロファイルを作成しつつある.エビデンス評価表の作成と推奨草案の提出期限を6月末とし,その後の委員会で最終的な合意形成を計る予定である.(改訂肝硬変診療GL作成委員長:福井 博,副委員長:齋藤 英胤,委員:上野 義之,宇都 浩文,小原 勝敏,坂井田 功,渋谷 明隆,清家 正隆,名越 澄子)
索引用語