セッション情報 特別企画1

完成間近のガイドライン改訂と新ガイドライン作成作業の現状

タイトル SS1-11:

慢性膵炎診療ガイドラインの改訂作業状況

演者 下瀬川 徹(東北大学大学院消化器病態学)
共同演者 伊藤 鉄英(九州大学大学院病態制御内科学), 廣田 衛久(東北大学大学院消化器病態学)
抄録 慢性膵炎診療ガイドライン改訂委員会は,2012年9月に第1回改訂委員会を開催,12月21日に計65個のCQを確定し,文献テストサーチを経て,2013年より文献検索作業に入った.2013年5月までの文献出力件数はMEDLINE3,634件,医中誌2,454件,Cochrane13件であり,7月までに52CQに対して856件の文献が採択された.しかし,文献検索と管理を担当していた国際医学情報センター(IMIC)への作業依頼が7月末をもって中断され,8月8日開催の第3回統括委員会にてIMICとの契約解消の方針が示され,その後の契約解除により文献管理システム(I-dis)も10月末で閉鎖された.慢性膵炎診療ガイドライン作成委員会は,第3回統括委員会で示された方針転換を受けて,9月下旬より,文献検索および収集を委員各個人の責任で行い,作業を継続する方針とした.また,12月3日に第2回改訂委員会を開催し,作業状況の確認と作業スケジュールの変更を話し合った.65CQ中25については,構造化抄録作成,推奨文および解説文の作成が完了しており,49については構造化抄録が完成,もしくは作業中であることが確認された.今後は,簡易フォーマットを使用して構造化抄録作成を進め,2014年2月に全65CQについて推奨文と解説文の作成を終了し,その後,全員で推奨グレードを決定,2014年秋までには完成することを目標に作業を進める方針とした.結語:「慢性膵炎診療ガイドライン」に関しては,初版刊行以来,慢性膵炎臨床診断基準の改訂,早期慢性膵炎の疾患概念の提唱,新規消化酵素薬の保険収載,インクレチン製剤の使用増加,慢性膵炎疼痛に対する膵管ステントの保険適用など,新たな展開がみられており,これらを含む改訂作業が進んでいる.「GRADEシステム」を採用したガイドライン改訂を2014年の秋完了を目指して,作業が進行中である.
索引用語