セッション情報 | シンポジウム1消化管幹細胞研究の新たな展開 |
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タイトル | S1:司会の言葉 |
演者 | 渡辺 守(東京医科歯科大学消化器病態学) |
共同演者 | 森 正樹(大阪大学消化器外科学) |
抄録 | 消化管における幹細胞研究の進展は目覚しい.正常幹細胞の研究と癌幹細胞の研究が別々に,あるいは一部交差しながら進んでいる.正常幹細胞の場合,幹細胞の維持機構と幹細胞から分化細胞への誘導機構の解明で研究の進捗が見られる.一部では内視鏡治療後の粘膜上皮再生や炎症性腸疾患における実地医療への応用が図られている.しかし,ニッチの解明など,周囲環境との関連では報告進捗が十分ではない.他方,癌幹細胞については癌幹細胞マーカーの同定に始まり,現在では抗癌剤耐性機序の解明など,癌幹細胞の代謝面での解明が急速に進んでいる.核酸分子を含め,癌幹細胞を標的にした治療法・創薬開発の研究も進んでいる.本シンポジウムでは正常,癌を含めた幹細胞研究の現状を知り,近い将来の本領域の展望を示したい. |
索引用語 |