セッション情報 | シンポジウム2消化管癌の分子病態学に関する進歩 |
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タイトル | S2:司会の言葉 |
演者 | 前原 喜彦(九州大学消化器・総合外科) |
共同演者 | 高山 哲治(徳島大学ヘルスバイオサイエンス研究部消化器内科学) |
抄録 | 最近,次世代シーケンスなどの遺伝子解析技術の発展により癌の分子病態学が著しく進歩している.たとえば大腸癌では,Wnt signal pathwayやEGFR‐MAP kinase pathwayの活性化,マイクロサテライト不安定性,癌抑制遺伝子のメチル化などの異常が明らかにされつつある.これらの解析結果をもとに,大腸癌に対する抗VEGF抗体薬,抗EGFR抗体薬,マルチキナーゼ阻害薬などの分子標的薬が開発され,K‐RAS遺伝子が効果予測因子として臨床応用されている.さらに乳癌や肺癌のように,大腸癌をいくつかの分子サブタイプに分類し,それぞれに最適な治療を行うストラテジーの開発も行われている.胃癌や食道癌においても同様に分子病態の解析が進められており,その診断,治療及び予防法への応用が試みられている.本シンポジウムでは,これらの消化管癌の分子病態学に関する最新のデータを公募したい. |
索引用語 |