セッション情報 シンポジウム3

難治性GERDの病態と治療

タイトル S3:

司会の言葉

演者 春間 賢(川崎医科大学消化管内科学)
共同演者 岩切 勝彦(日本医科大学千葉北総病院消化器内科)
抄録  胃食道逆流症(GERD)治療の第一選択薬は標準量のプロトンポンプ阻害薬(PPI)であり,GERDに対する優れた治療成績が報告されている.しかし,GERD患者の増加に伴いPPI抵抗性の難治性GERD患者も増加し,今後検討すべき問題点が明らかとなってきている.難治性GERDの定義に関しては,標準量PPI抵抗性とするのかPPI倍量抵抗性とするのか.病態に関しては,難治性逆流性食道炎(RE)の原因が不十分な酸分泌抑制であることは明確であるが,難治性NERDの原因に関しては,胃酸以外の逆流や食道運動異常等が原因である場合もあるが,未だ難治性NERD患者の40‐50%の原因は不明である.また治療に関しては,標準量PPI投与にて効果が不十分な場合の次の治療法,PPI倍量投与にて治癒後のREの維持療法についてのコンセンサスは得られていない.本シンポジウムでは難治性GERDの病態や治療に関する新たな知見を広く公募する.尚応募に関しては,難治性GERDの定義を明確にして応募して頂きたい.
索引用語