セッション情報 | シンポジウム4胃癌発症とヘリコバクター感染―菌体成分の役割と慢性炎症の役割 |
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タイトル | S4:司会の言葉 |
演者 | 高橋 信一(杏林大学第三内科) |
共同演者 | 東 健(神戸大学消化器内科学分野) |
抄録 | ヘリコバクター・ピロリがWHOより 1 群の発癌因子と認定され約20年が経ち,胃癌がピロリ菌感染症であると認識されてきた.また,2013年 2 月にピロリ感染胃炎に対する除菌治療が保険適用になり,胃癌予防という観点からの除菌治療が進められるようになった.しかしながら,ピロリ菌感染による発癌機序については,いまだ不明な点が多々残されている.近年の癌研究の進展を通して,癌発症には細胞の増殖異常や運動異常に加え,異常細胞を生み育む特殊な生体内環境(癌微小環境)の存在が重要な役割を担うことが明らかになってきた.本シンポジウムでは,胃発癌におけるピロリ菌の菌体成分ならびに宿主応答としての慢性炎症の役割の分子レベルの解析から,ピロリ菌と宿主の複雑な相互作用による発癌プロセスを制御する癌予防・治療までの幅広い演題を募集する. |
索引用語 |