セッション情報 シンポジウム7

早期肝臓癌画像診断の到達点と治療選択

タイトル S7:

司会の言葉

演者 松井 修(金沢大学先進画像医学研究教育講座)
共同演者 工藤 正俊(近畿大学消化器内科学)
抄録  早期肝細胞癌の診断は従来,肝腫瘍生検によってのみ可能であった.しかしながら,2008年のEOB‐MRIの登場により病理学的早期肝細胞癌はEOB‐MRIでは乏血性で肝細胞相で低信号を示す結節として描出されることが明らかとなり急速に早期肝細胞癌の画像診断が可能となってきた.但し,dysplastic noduleが肝細胞相で信号低下を示したり,逆に早期肝細胞癌でもEOB‐MRI肝細胞相で等信号を示す結節も存在している.また,EOB‐MRI肝細胞相で低信号を呈する乏血性結節は高率に多血化することも知られるようになってきており,どの時点で治療介入を行うべきかとの議論も行われている.
 今回のシンポジウムでは,画像診断で早期肝癌の診断にどこまで迫れるのか,あるいはどの時点で治療介入を行うのか,といった点についてディスカッションを行いたい.多くの施設からのまとまったデータの報告を期待している.
索引用語