セッション情報 シンポジウム10

膵癌化学療法の進歩

タイトル S10-4:

切除不能の局所進行膵癌に対するゲムシタビンおよびS-1(GS)を併用した化学放射線療法(I/II相試験)

演者 井岡 達也(大阪府立成人病センター検診部消化器検診科)
共同演者 片山 和宏(大阪府立成人病センター検診部消化器検診科), 蘆田 玲子(大阪府立成人病センター検診部消化器検診科)
抄録 【はじめに】ゲムシタビンおよびS-1(以下,GS療法)を同時併用した化学放射線療法(CRT)について報告する.【方法】対象は,局所進行膵臓癌のうち,主要動脈浸潤により切除不能と診断された症例.放射線照射(以下RT)は,連続28日間,1日1回1.8グレイ(計50.4グレイ)を照射した.【結果】2006年2月から2007年5月までに,合計15例が登録された.レベル2でDLT2例(嘔吐2例),レベル3でDLT3例(嘔吐1例とGr4の好中球減少2例)が認められ,レベル2を推奨容量と決定した.推奨容量を用いたCRTと,GS療法を無作為に割り付けるII相試験を計画し,2009年4月から2012年12月までに,全国10施設から110例を登録した.【まとめ】GS併用のCRTについて第I/II相試験をおこなった.現在,主評価項目である2年生存割合について経過観察中である.
索引用語