セッション情報 パネルディスカッション1

消化管癌テーラーメード化学療法の進歩

タイトル PD1:

司会の言葉

演者 杉原 健一(東京医科歯科大学腫瘍外科学)
共同演者 桑野 博行(群馬大学病態総合外科学(第一外科))
抄録  消化管癌に対する化学療法は,今日まで多くの基礎研究・臨床研究の成果にもとづき,幾多のエビデンスが創出され,各臓器の「がん診療ガイドライン」の普及もあいまって,各臓器,各stageに対する標準治療が展開されている.そしてcytotoxic agentに限らず,分子標的薬剤の普及,そしてそれらの組み合わせによる併用療法へと向い,一方で様々な分子マーカーのstatusによって,これら薬剤の有用性の予測も可能となり,これらは薬剤の有害事象発現予測にも有用な手段となりつつある.そして,従来のがんの進行度に応じた標準予測治療に加え個々人の癌および個体環境に応じた「個別化治療」すなわち,「テーラーメード治療」への扉を開いて現在に至っている.本セッションでは消化管癌において現在行われている最新の「テーラーメード治療」の現況と問題点,さらには今後の展望を模索し,消化器癌病学の新たな方向性を見出したい.
索引用語