セッション情報 パネルディスカッション3

抗血栓薬服用時の消化管傷害・出血の実態とその対策

タイトル PD3:

司会の言葉

演者 平石 秀幸(獨協医科大学消化器内科)
共同演者 三宅 一昌(日本医科大学消化器内科学)
抄録  抗血栓薬は,動脈硬化症,心血管系疾患など動脈系,および心房細動,深部静脈血栓など静脈系の血栓症予防として,それぞれ抗血小板薬および抗凝固薬が広く普及している.社会の高齢化にともない,単剤だけでなく 2 剤・3剤併用を含めた抗血栓療法は,今後ますます増加すると予想される.その一方で,この抗血栓療法は,アスピリン潰瘍を代表的とする消化管傷害(消化器症状や粘膜傷害)に加え,抗血栓作用自体が誘因となり消化管出血をきたす.したがって,日常診療および内視鏡検査・治療においてしばしば,抗血栓薬の変更,休薬・再開などの対応が求められ,とくに消化管出血時や出血の危険性が極めて高い場合,血栓症イベントのリスクを配慮した的確な対応が期待される.
 本セッションでは,これら抗血栓薬に関連した消化管傷害・出血の現状・病態について経験豊富な施設からご発表いただき,その対応策についても,明日の診療に生かせるような討論をお願いしたい.
索引用語