セッション情報 | パネルディスカッション5薬剤起因性下部消化管粘膜傷害―基礎と臨床のUpdate― |
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タイトル | PD5:司会の言葉 |
演者 | 荒川 哲男(大阪市立大学消化器内科学) |
共同演者 | 松本 主之(岩手医科大学消化器内科消化管分野) |
抄録 | 小腸・大腸の粘膜傷害を惹起する代表的薬剤として非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)が知られている.NSAIDsによる小腸粘膜傷害は1980年代にその存在が報告され,小腸内視鏡検査の普及に伴い臨床の場で大きな問題となっている.しかしながら,NSAIDsの種類を含めた本症の危険因子,予防の必要性とその方法などに関しては一定の結論は得られていない.一方,小腸粘膜傷害の発生機序に関しては,小腸上皮における分子メカニズムの一部が解明され,さらに腸管内のdysbiosisも関与する可能性が示唆されている.そこで,本セッションではまずNSAIDsによる下部消化管粘膜傷害の発生機序に関する最新の基礎研究の成果,次に臨床像の解析や予防試験に関する臨床データをご提示頂き,本症に対する対策を基礎と臨床のクロストークの形式で討論したいと考える.多くの演題の応募を期待する. |
索引用語 |