セッション情報 |
パネルディスカッション7
カプセル内視鏡の臨床応用,新たな展開
|
タイトル |
PD7-14:潰瘍性大腸炎患者に対する大腸カプセル内視鏡の前処置法:クエン酸モサプリドの効果
|
演者 |
細江 直樹(慶應義塾大学内視鏡センター) |
共同演者 |
中野 雅(北里研究所病院消化器内科), 緒方 晴彦(慶應義塾大学内視鏡センター) |
抄録 |
【目的】我々は,潰瘍性大腸炎(UC)患者に対し,大腸カプセル内視鏡の内服量を減量した前処置法を用い,その病勢評価の実現可能性を報告してきた.今回,前処置法のさらなる検討のため潰瘍性大腸炎患者に対する前処置法追加の試験を行った.【方法】本試験は,北里研究所病院,慶應義塾大学との共同研究で行った.診断済みUC患者30例を組み入れ,表1の方法で大腸カプセル内視鏡を行った.我々の過去の検討では,大腸カプセル内視鏡嚥下時にクエン酸モサプリド20mg内服を併用していたが,大腸ポリープに対する前処置法を参考とし,メトクロプラミドを投与する方法とした.【結果】11例終了後,全大腸観察率が低率であったため,大腸カプセル嚥下時にクエン酸モサプリドを投与する方法に変更した.最終的に,クエン酸モサプリド早期投与法の全大腸観察率は100%(12/12例),メトクロプラミド早期投与群は78.6%(11/14例)であった.【結論】プロトコールを変更しており,予備的な解析結果ではあるが,早期のクエン酸モサプリド投与が,大腸カプセル排泄促進に寄与する可能性が示唆された. |
索引用語 |
|