セッション情報 |
パネルディスカッション9
食道胃静脈瘤治療の最前線
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タイトル |
PD9-2:食道静脈瘤に対する内視鏡的治療の長期予後
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演者 |
林 星舟(がん・感染症センター都立駒込病院肝臓内科) |
共同演者 |
木村 公則(がん・感染症センター都立駒込病院肝臓内科), 今村 潤(がん・感染症センター都立駒込病院肝臓内科) |
抄録 |
【目的】内視鏡的治療を施行した食道静脈瘤症例の長期予後について検討した.【対象・方法】1982.9以降当科にて内視鏡的治療を行った食道静脈瘤874例(LC 474,HCC 333,IPH 25,その他42)を対象に,治療成績,長期予後を検討した.治療適応は緊急119,待期132,予防623,観察期間は平均41カ月(最長336カ月).内視鏡的治療法:初期(1982~)は5%-EO-EISを,中期(1988~)は5%EO-EISないし1%AS-EISを,後期(1994以降)は初回治療で5%EO-EIS+EVL,2回目治療以降で1%AS-EISを主体とした.【結果】1)初回入院時治療回数は1992~1993年は平均3.2回,1994年以降は平均2.4回であった.2)初回治療後の5年累積再発率は初期80%,中期54%,後期66%であった.1)治療後の累積出血率は5年14.8%,10年19.3%,20年20.8%であり,LCでは5年10.5%,10年14.3%,HCCでは2年14.1%,5年25%であった.2)累積生存率は全体で5年41.7%,10年20.2%,15年10.3%であり,LCでは5年60.3%,10年29.5%,HCCでは2年40%,5年12.3%であった.3)治療後10年以上生存した症例は68例で,観察期間中の内視鏡治療回数は平均5.0±2.8回(最大12回),基礎疾患ではLC57,HCC1,その他10であり,治療適応では緊急6,待期7,予防51であった.4)死亡症例での静脈瘤関連死亡はLC 4.6%,HCC 10.4%,その他2.7%であり,治療適応別には緊急27%,待期7.6%,予防3.4%であった.また1994年以降に限っての検討では,静脈瘤関連死亡は緊急19%,待期1.8%,予防3.7%であった.【結論】特殊例を除き食道静脈瘤に対する内視鏡的治療の治療効果は長期にわたり持続し,その予後は基礎疾患により規定されている. |
索引用語 |
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