セッション情報 | ワークショップ10プロテアーゼ阻害剤の知見と問題点 |
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タイトル | W10:司会の言葉 |
演者 | 林 紀夫(関西労災病院) |
共同演者 | 茶山 一彰(広島大学応用生命科学部門消化器・代謝内科学) |
抄録 | 日本のC型慢性肝疾患の症例は高齢化し,肝硬変へ進行した症例も多く発癌率が高くなってきている.テラプレビルが認可され,ペグインターフェロン,リバビリンとの併用による治療は市販後の使用により治験の時よりも高い治癒率が得られることが明らかになってきた.しかし,副作用が強く,中止例が多いことが問題である.副作用が軽く,効果の高いシメプレビルが認可されることにより,プロテアーゼインヒビターはさらに新しい展開を迎えることになる.また,インターフェロンを使用しないDAAのみによる治療が行われるようになることも予想されている.このような治療の激変の時代に,今どう治療するかはC型肝炎の治療を考える上で最も重要な課題となっている.本ワークショップでは我が国における最新の治療経験を提示して頂き,現在,近未来,将来のC型慢性肝疾患の治療について検討し,日常臨床における治療方針の決定に役立つ議論を行いたい. |
索引用語 |