セッション情報 ワークショップ11

高齢者総胆管結石の管理と治療の問題点

タイトル W11:

司会の言葉

演者 滝川 一(帝京大学内科)
共同演者 伊佐山 浩通(東京大学がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン消化器内科)
抄録  総胆管結石の内視鏡的治療は,現在標準的治療と位置付けられているが,高齢者に関しては必ずしも一定の適応や治療方針があるわけではない.高齢化とともに罹患率は増加し,かつ結石のサイズも大きくなる.しかも,低侵襲とはいえ内視鏡的治療への耐術能の抗凝固剤の内服,胆管結石除去後の胆摘,ひとたび合併症が起きた時の対処など,高齢者が抱える問題点は多い.乳頭処置についてもEST,EPBD,EPLBDなど増えてきた選択肢からどれを選択すべきか,という問題も高齢者に特化して考慮すべきと考える.結石の大きさ,数を考慮して,Plastic stentの定期交換を選択してきた施設も多数あると思うが,近年登場したEPLBDでこの治療方針は変えられるのか.胆摘不能の患者ではEPBDを選択するべきであろうか.諸問題を巡り,多くの臨床家から多数のご意見を賜りたいと思う.なお,本セッションでは65~74歳を前期高齢者,75~85歳を後期高齢者,85歳以上を超高齢者として扱うことにするので,各応募演題はこの基準を踏襲して頂きたい.
索引用語