セッション情報 |
Research Forum6
総胆管結石治療の最前線
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タイトル |
RF6-5:高齢者の総胆管結石症に対する内視鏡治療の検討
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演者 |
山本 龍一(埼玉医科大学総合医療センター消化器・肝臓内科) |
共同演者 |
石田 周幸(埼玉医科大学総合医療センター消化器・肝臓内科), 高橋 正朋(埼玉医科大学総合医療センター消化器・肝臓内科), 長船 靖代(埼玉医科大学総合医療センター消化器・肝臓内科), 加藤 真吾(埼玉医科大学総合医療センター消化器・肝臓内科), 名越 澄子(埼玉医科大学総合医療センター消化器・肝臓内科), 西川 稿(上尾中央総合病院消化器内科), 屋嘉比 康治(埼玉医科大学総合医療センター消化器・肝臓内科) |
抄録 |
【目的】75歳以上の後期高齢者総胆管結石症に対する内視鏡治療の臨床的有効性につき検討した【対象と方法】対象は2006年~2012年に総胆管結石症に対しERCP施行した340例.年齢別に74歳以下;A群,75歳以上;B群とし2群間で比較検討した.観察期間はA群969±745日,B群773±747日.検討項目は,患者背景(性別,年齢,基礎疾患,抗血栓療法の有無,傍乳頭憩室の有無,総胆管結石最大径・個数,胆嚢結石の有無),治療内容(乳頭処置,施行回数,内視鏡的完全截石率,入院期間,ERCP後胆嚢摘出率),予後(総胆管結石の累積再発率,再発までの期間),偶発症とした【成績】性別,年齢;A群225例(男性133例 女性92例),平均年齢62.1歳,B群115例(男性61例 女性54例),平均年齢80.1歳,脳・心疾患合併率;A群39.6%,B群71.3%(p<0.01),抗血栓薬内服率;A群13.3%,B群33.0%(p<0.01),傍乳頭憩室合併率;A群38.2%,B群49.6%(p=0.045),結石最大径;A群8.3±5.0mm,B群10.7±7.0 mm(p<0.01),総胆管結石数;A群1.4±1.4個,B群1.6±1.3個,胆嚢結石の有無;A群 有石胆嚢68.3%,無石胆嚢14.8%,B群 有石胆嚢66.2%,無石胆嚢15.0%,EST/EPBD施行率;A群49.8/18.1%,B群55.6/15.8%,ERCP施行回数;A群1.8±0.9回,B群1.9±1.1回,内視鏡的完全截石率;A群91.1%,B群91.2%,入院期間;A群18.4±11.9日,B群19.1±14.1日(p=0.65),ERCP後胆嚢摘出率;A群 有石胆嚢71.1%(p<0.01),無石胆嚢13.9%,B群 有石胆嚢50.0%,無石胆嚢10.0%,総胆管結石累積再発率;A群6.8%,B群12.6%(p=0.09),再発までの期間;A群360±425日,B群253±150日(p=0.4),偶発症;A群3.5%,B群2.0%(p=0.36)【結論】両群間で内視鏡的完全截石率,入院期間,偶発症,総胆管結石累積再発率,再発までの期間に有意差を認めなかった.高齢者の総胆管結石症に対する内視鏡治療は有用と考えられた. |
索引用語 |
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