セッション情報 | 口演大腸・画像 |
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タイトル | O-002:大腸CT解析におけるVolume analyzer Synapse Vincent(Vincent)の使用経験 |
演者 | 平山 眞章(斗南病院消化器内科) |
共同演者 | 藤井 亮爾(斗南病院消化器内科), 皆川 武慶(斗南病院消化器内科), 藤江 慎也(斗南病院消化器内科), 土井 綾子(斗南病院消化器内科), 北山 浩光(斗南病院腫瘍内科), 木村 朋広(斗南病院消化器内科DELIMITER札幌医科大学第4内科), 庵原 秀之(斗南病院消化器内科DELIMITER札幌医科大学第4内科), 住吉 徹哉(斗南病院消化器内科), 辻 靖(斗南病院腫瘍内科), 由崎 直人(斗南病院消化器内科), 近藤 仁(斗南病院消化器内科) |
抄録 | 【目的】近年,大腸癌は本邦でも増加しており,その対策が急がれている.しかし現在,本邦での大腸がん1次検診受診率は20%前後と低迷しており,しかも10%弱の1次検診陽性者のうち50%強しか2次検診を受診していない.また本邦の大腸がんの罹患率や死亡率も欧米に比して高いことも報告されている.更に大腸内視鏡等の従来の2次検診法は飽和状態に近い.大腸CTは,欧米を中心に大腸腫瘍性病変の新しい検査法として注目されており,2012年本邦でも保険収載され,その臨床応用が始まっている.大腸CT読影に用いられる解析ソフトは年々進歩しており,使いやすいソフトが各社から提供されている.今回,デジタルカメラ等の画像認識技術を応用した富士フィルムメディカル社製Vincentを使用する機会を得たので,大腸CT解析におけるその使用経験を報告する.【方法及び対象】CT装置は東芝製Aquilion64(64DAS)で120kV,Volume EC,0.5mmx64,HP53,0.5sec/rotと設定した.ワークステーションはVincentを用い,画像を再構成し多断面再構成画像(MPR像)を作製した.腸管拡張には堀井薬品製炭酸ガス送気装置エネマCO2を用いた.対象はインフォームド・コンセントを得た10例で,前処置としてPolyethylene glycol(PEG)とガストログラフィンを用いるPEG-C法を用いて腸液を標識した.【成績】Vincentを用いた大腸解析では腸管経路作成が非常に早く,腸液による途絶がみられる場合でもElectric cleansingを併用することにより,ストレスがなく経路作成がなされた.また,腸液を除いた状態で仰臥位,腹臥位を同時に読影可能なため読影時間の短縮も期待された.反面,レポート作成には不十分な点があり,更なる改善の必要性が感じられた.【結論】以上よりVincentは大腸CT読影に有用であり,ストレスなく読影すること可能となることが示唆された. |
索引用語 |