セッション情報 口演

大腸・画像

タイトル O-004:

二光子励起顕微鏡を用いた蛍光標識抗TNF-α抗体の生体内可視化とその動態解析

演者 田中 光司(三重大学消化管・小児外科学)
共同演者 井出 正造(三重大学消化管・小児外科学), 志村 匡信(三重大学消化管・小児外科学), 沖上 正人(三重大学消化管・小児外科学), 井上 幹大(三重大学消化管・小児外科学), 内田 恵一(三重大学消化管・小児外科学), 三枝 晋(三重大学消化管・小児外科学), 今岡 裕基(三重大学消化管・小児外科学), 近藤 哲(三重大学消化管・小児外科学), 北嶋 貴仁(三重大学消化管・小児外科学), 問山 裕二(三重大学消化管・小児外科学), 奥川 喜永(三重大学消化管・小児外科学), 小林 美奈子(三重大学消化管・小児外科学), 井上 靖浩(三重大学消化管・小児外科学), 荒木 俊光(三重大学消化管・小児外科学), 毛利 靖彦(三重大学消化管・小児外科学), 溝口 明(三重大学神経再生医学・細胞情報学), 楠 正人(三重大学消化管・小児外科学)
抄録 【背景と目的】抗TNF-α抗体は生体内においてTNF-αと結合し抗炎症作用を発揮するが,血管内のTNF-αと結合するだけでなく,(1):血管透過性が亢進した炎症部位へ移行し組織中のTNF-αと結合,(2):マクロファージなどのTNF-α産生細胞の膜結合型TNF-αと結合しその産生を阻害,(3):血管内皮細胞,腸管上皮細胞,免疫細胞などのTNF-α標的細胞上に発現するTNF-α受容体に結合したTNF-αに結合し,標的細胞からTNF-αを解離などの分子機序が報告されている.今回,二光子励起顕微鏡を用い蛍光標識抗TNF-α抗体がマウス潰瘍性大腸炎モデルにおいてどのような動態を示すか生体内リアルタイムイメージングし,その分子機序を検証する.【方法】Green Fluorescent Protein(GFP)発現マウスを用いDextran Sulfate Sodium(DSS)によるUCモデルを作成.大腿静脈に留置したcatheterからAlexa Fluor 594標識(Zenon labeling technology, invitrogen)抗TNF-α抗体(rabbit polyclonal, abcam)を投与.開腹後,盲腸を脱転固定し二光子励起顕微鏡で生体内観察した.【結果】DSS colitisの盲腸粘膜固有層に蛍光標識抗TNF-α抗体が観察できた.また,細静脈内皮細胞に接着している白血球表面に抗TNF-α抗体結合しているのが観察された.脱落した陰窩内に浸潤した白血球表面にも抗TNF-α抗体が結合していた.以上より組織中TNF-α及びTNF-α産生細胞の膜結合型TNF-αに結合する抗TNF-α抗体を生体内リアルタイムイメージングすることができたと考えられた.【結語】二光子励起顕微鏡を用い,マウスUCモデルにおける蛍光標識抗TNF-α抗体の動態を生体内リアルタイムイメージングした.
索引用語