セッション情報 | 口演総胆管結石内視鏡治療 |
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タイトル | O-031:当院における超高齢者の総胆管結石に対する内視鏡治療 |
演者 | 鈴木 隆裕(京都第一赤十字病院消化器内科) |
共同演者 | 中野 貴博(京都第一赤十字病院消化器内科), 佐藤 秀樹(京都第一赤十字病院消化器内科), 太田 崇之(京都第一赤十字病院消化器内科), 松村 晋矢(京都第一赤十字病院消化器内科), 吉田 寿一郎(京都第一赤十字病院消化器内科), 寺崎 慶(京都第一赤十字病院消化器内科), 陶山 遥介(京都第一赤十字病院消化器内科), 豊川 優季(京都第一赤十字病院消化器内科), 川上 巧(京都第一赤十字病院消化器内科), 山田 真也(京都第一赤十字病院消化器内科), 世古口 悟(京都第一赤十字病院消化器内科), 戸祭 直也(京都第一赤十字病院消化器内科), 中村 英樹(京都第一赤十字病院消化器内科), 奥山 祐右(京都第一赤十字病院消化器内科), 木村 浩之(京都第一赤十字病院消化器内科), 吉田 憲正(京都第一赤十字病院消化器内科) |
抄録 | 【背景および目的】高齢者の総胆管結石に対する内視鏡的治療に関しては,重篤な基礎疾患や全身状態不良例が多く,より低侵襲な治療が望まれる.今回我々は総胆管結石の治療において,超高齢者と非超高齢者を対象に比較検討を行った.【方法】2006年12月から2013年7月までに当科において総胆管結石に対して内視鏡治療を施行した計543例において,85歳以上の超高齢者例97例(男性40例,女性57例)と,84歳以下の非超高齢者446例(男性271例,女性175例)を対象に載石率,結石の最大径,機械砕石率,合併症の頻度,について比較検討した.【結果】治療前に胆管炎を併発していた症例は超高齢者で62例(64%),非高齢者で269例(60%),有胆石者は超高齢者で48例(49%),非高齢者で267例(60%),胆摘後の症例は超高齢者で17例(18%),非高齢者で74例(17%)で有意な差はなかった.総胆管結石に対し載石術を行わず,保存的に胆道ドレナージのみを施行した症例は超高齢者で30例(31%),非高齢者で73(16%)例と超高齢者で有意に多かった.残りの載石術を施行した症例での載石術は超高齢者で61例(91%),非超高齢者で353例(95%)で有意な差は認めなかった.また15mm以上の最大径を有する結石の割合は超高齢者で19例(28%),非超高齢者で67例(17%)と超高齢者で有意に多く,機械砕石を要した割合も超高齢者37例(55%),非超高齢者140例(38%)と有意に超高齢者で多かった.結石再発率は超高齢者で11例(16%),非高齢者で73例(20%)で有意な差はなく,合併症も超高齢者5例(7.5%)(うち膵炎2例),非超高齢者23例(6.2%)(うち膵炎15例)で両者に有意差は認められなかった.【結語】今回の検討では,超高齢者では結石径が大きく,機械砕石を要する症例が多いにも関わらず,総胆管結石に対する内視鏡的治療は安全かつ有用な治療であると考えられた. |
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