セッション情報 | 口演カプセル内視鏡 |
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タイトル | O-045:パテンシーカプセルの開通性評価のタイミング |
演者 | 大森 鉄平(東京女子医科大学消化器内科) |
共同演者 | 中村 真一(東京女子医科大学消化器内科), 高橋 麻依(東京女子医科大学消化器内科), 伊藤 亜由美(東京女子医科大学消化器内科), 米澤 麻利亜(東京女子医科大学消化器内科), 小西 洋之(東京女子医科大学消化器内科), 飯塚 文瑛(東京女子医科大学消化器内科), 白鳥 敬子(東京女子医科大学消化器内科) |
抄録 | 【はじめに】パテンシーカプセル(PC)の開通性評価判定基準は30~33時間が目安であるが,基準に準拠した判定タイミングはPCの服用時間や食事制限の有無・来院日時の設定等で臨床の現場では困難となる事が少なくない.今回,PC服用後24時間での開通性評価判定の実際を提示し,その有用性を検討した.【対象と方法】2012年12月から2013年7月までにPCによる開通性評価判定を服用後24時間でおこない評価をし得た64例を対象とし,24時間での体外排出率・体内局在位置を検討した.PC体外未排泄例は全例において腹部単純レントゲンおよびトモシンセシスによる断層撮影を行い,局在位置の評価をした.さらに局在位置が大腸外であり開通不可判定とした例はCTにより,判定の正確さを検討した.【結果】開通判定56例,開通不可判定8例であった.体外排出率は54.6%(35/64例),体外未排泄29/64例中,大腸到達は21/64例(32.8%)であり,局在位置は上行/横行/下行/S状/直腸:1/3/6/5/6であった.開通判定例は速やかにカプセル内視鏡(CE)を行い,滞留は生じなかった.開通不可判定8/64例(12.5%)に対してCTを施行したところ全例,大腸外であり,開通不可判定に偽陰性はなかった.さらに4/8例はその後バルーン内視鏡検査を施行し,腸管異常を確認し治療方針の決定に至った.【結論】PC服用24時間判定で半数が体外排泄されていた.開通不可判定例に過誤はなく,CTやバルーン内視鏡の施行で有意な病変の局在を同定しえた.正確なPC局在判定がなされれば,PC服用24時間後の開通性評価でCE滞留のリスクを有する症例を判別することが十分に可能であった.今後より臨床に則したPCの使用が期待される. |
索引用語 |