セッション情報 |
口演
門脈圧亢進症2
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タイトル |
O-058:肝性脳症に対するカルニチン製剤での治療効果
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演者 |
宮内 倫沙(東邦大学医療センター大橋病院消化器内科) |
共同演者 |
三枝 善伯(東邦大学医療センター大橋病院消化器内科), 松井 貴史(NTT東日本関東病院消化器内科), 三登 久美子(東邦大学医療センター大橋病院消化器内科), 前谷 容(東邦大学医療センター大橋病院消化器内科) |
抄録 |
【目的】肝性脳症に対する治療はアミノ酸製剤,食事療法,便通コントロール,腸管非吸収性抗生物質などがあるが,最近,その他の治療薬として,カルニチン製剤の効果も報告が増えている.当院での肝性脳症に対するカルニチン製剤使用につき検討を行った.【方法】症例は2012年2月から2013年9月までに肝性脳症の増悪にて入院加療を要した患者5例(平均年齢68.8歳,男性3例,女性2例,背景肝はHCV1例,アルコール3例,その他1例,Child-Pugh score平均10.8点(8-14点)).そのうち,内服開始後の経過観察期間が3か月未満の症例は対象から除外し,4例(平均年齢65.5歳,男性2例,女性2例,背景肝はHCV1例,アルコール2例,その他1例,Child-Pugh score平均10.8点)につき,カルニチン製剤(投与量900mg/日-1800mg/日)を内服開始した前後3か月での入院頻度,アンモニア値につき比較を行った.アンモニア値については,開始前3か月の平均アンモニア値と開始後3か月の平均アンモニア値を比較した.また,副作用についても検討を行った.【成績】4例の平均で評価を行うと,入院頻度は,開始前3か月と開始後3か月で,平均1.75回から平均0回と減少傾向となった.血中アンモニア値についても4例の平均で評価を行うと,開始前3か月の平均128μg/dlから開始後3か月の平均94.3μg/dlと減少傾向であった.副作用については,全症例で特記すべきものを認めなかった.【結論】肝性脳症に対するカルニチン製剤使用の効果につき検討を行った.今回の検討では,カルニチン製剤により肝性脳症による入院頻度の減少を期待できる結果であり,カルニチン製剤により血中アンモニア値も減少傾向との結果であった.今後,血液検査のタイミング,頻度や入院基準なども考慮し,さらなる検討を行う必要があると考える. |
索引用語 |
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