セッション情報 口演

GERD1

タイトル O-064:

強皮症患者における逆流性食道炎・GERD症状の検討

演者 松田 梨恵(東京大学消化器内科)
共同演者 山道 信毅(東京大学消化器内科), 高橋 悠(東京大学消化器内科), 皆月 ちひろ(東京大学消化器内科), 坂口 賀基(東京大学消化器内科), 中山 千恵美(東京大学消化器内科), 望月 暁(東京大学消化器内科), 辻 陽介(東京大学消化器内科), 平山 慈子(東京大学消化器内科), 新美 惠子(東京大学消化器内科), 小野 敏嗣(東京大学消化器内科), 小田島 慎也(東京大学消化器内科), 藤城 光弘(東京大学消化器内科), 小池 和彦(東京大学消化器内科)
抄録 【目的・方法】GERDと強皮症の関連は良く知られているが,両者の関連の詳細な解析は乏しい.そこで2011~2013年に同意を得た強皮症患者66人(女性61人,56.6±14.6歳)を対象に,内視鏡的食道炎・GERD症状(FSSG値)についてステロイド内服の有無に着目して解析した.【結果】ステロイド内服者21人(女性20人,53.5±14.7歳)の食道炎所見はLA-N:15人/A:2人/B:3人/C:1人/D:0人,バレット上皮3人,FSSG値13.6±9.7であった.非内服者45人(女性41人,58.1±14.1歳)の食道炎所見はLA-N:31人/A:8人/B:2人/C:3人/D:1人,バレット上皮7人,FSSG値9.4±8.0であった.年齢・性・罹病期間・PPI内服を含む詳細なデータは表の通りであった.【結論】強皮症患者の食道炎所見は健常者と比べ明らかに高度であったが,逆流性食道炎とステロイド使用や強皮症の病勢には明らかな関連がなく,食道炎が重症化する要因・危険因子の同定は困難であった.一方,FSSGで評価したGERD症状はステロイド内服者が非内服者に比べて強い傾向が認められた.
索引用語