セッション情報 | 口演GERD1 |
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タイトル | O-065:食道電気刺激法を用いた食道知覚の部位別評価 |
演者 | 櫻井 淳(兵庫医科大学内科学上部消化管科) |
共同演者 | 山崎 尊久(兵庫医科大学内科学上部消化管科), 瀧本 真弓(兵庫医科大学内科学上部消化管科), 池尾 光一(兵庫医科大学内科学上部消化管科), 田村 彰朗(兵庫医科大学内科学上部消化管科), 原 謙(兵庫医科大学内科学上部消化管科), 滝 正登(兵庫医科大学内科学上部消化管科), 南堂 吉紀(兵庫医科大学内科学上部消化管科), 浅野 晴紀(兵庫医科大学内科学上部消化管科), 豊島 史彦(兵庫医科大学内科学上部消化管科), 池原 久朝(兵庫医科大学内科学上部消化管科), 富田 寿彦(兵庫医科大学内科学上部消化管科), 大島 忠之(兵庫医科大学内科学上部消化管科), 福井 広一(兵庫医科大学内科学上部消化管科), 中村 志郎(兵庫医科大学内科学下部消化管科), 渡 二郎(兵庫医科大学内科学上部消化管科), 三輪 洋人(兵庫医科大学内科学上部消化管科) |
抄録 | 【目的】最近,機能性消化器疾患(FGID)への注目とともに内臓知覚過敏,内臓知覚低下の検査法が行われるようになってきた.内臓知覚の研究には,食道が適していると考えられ,食道電気刺激による食道知覚の検査法も既に行われている.また,食道の知覚に関しては部位による違いがあるとの報告もある.そこで,今回我々は,食道電気刺激法を用いて食道の部位による知覚の違いについて検討を行った.【対象と方法】消化器症状を認めない健常成人男性9名を対象とした.7Frの経食道ペーシングカテーテル(ファイブ社製ESOGOLD 4S)を食道に挿入し,下部食道括約筋(lower esophageal sphincter:LES)より20 cm,15 cm,10 cm,5 cm口側で電気刺激を行い,各部位における消化器症状を初めて感じる知覚閾値,およびその際に感じる症状に関して検討を行った.【結果】各部位における知覚閾値は,7.1±3.2 mA(LESより20 cm口側),6.9±2.3 mA(LESより15 cm口側),11.3±4.8 mA(LESより10 cm口側),12.4±3.4 mA(LESより5 cm口側)であった.LESより20,および15 cm口側の食道における知覚閾値は,5 cm口側に比べ有意に低値であった(p<0.05).また,その際に感じられる症状は,近位食道と遠位食道で違いを認めた.【結語】今回我々は,食道電気刺激法を用いて食道の部位による知覚の違いについて検討を行った.その結果,近位食道と遠位食道では知覚の閾値,およびその際に感じられる症状に関して明らかな違いを認めた.この結果より,食道の知覚のメカニズムは部位により異なっている可能性が考えられた. |
索引用語 |