セッション情報 |
口演
GERD1
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タイトル |
O-067:24時間食道pH-多チャンネルインピーダンスモニタリングを用いたPPI抵抗性NERD患者の病態に関する検討
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演者 |
中川 健一郎(東北大学消化器病態学) |
共同演者 |
小池 智幸(東北大学消化器病態学), 齋藤 昌弘(東北大学消化器病態学), 飯島 克則(東北大学消化器病態学), 下瀬川 徹(東北大学消化器病態学) |
抄録 |
【目的】日本人のPPI抵抗性NERD患者における症状と関わる液体および気体逆流の因子を明らかにすること.【方法】典型的GERD症状を有し,PPI倍量(rabeprazole 10mg 1日2回)投与でも症状の改善しないNERD患者21例(男:女=8:13,平均61.0歳)を対象とし,PPI倍量投与下に24時間食道pH-多チャンネルインピーダンスモニタリングを行った.胃酸や胃酸以外の液体逆流,気体逆流について,胸やけ症状においてsymptom index(SI)≧50%を陽性と判定し,SI陽性症例もしくは食道内酸暴露時間(AET)が4.2%以上の症例をNERD群,それ以外をFunctional heartburn(FH)群として検討を行った.また,pH<4.0をacid reflux,4≦pH<7をweakly acid reflux,pH≧7をweakly alkaline refluxとし,LES上端より15cm以上上方に達する逆流をproximal reflux,15cm未満の高さまでの逆流をdistal refluxと分類した.【結果】NERD群は10例(SI陽性:9例,AET≧4.2%:3例,重複2例)であった.NERD群において,症候性液体逆流は計21回,症候性液体気体混合逆流は計18回認められ,それぞれweakly acid refluxが16回(76.2%),15回(83.3%)であり,acid reflux,weakly alkaline refluxと比較し最も多く認められた.逆流到達部位別検討では,症候性液体逆流はLES上縁より5cm:0/31回(0%),7cm:1/34回(2.9%),9cm:6/73回(8.2%),15cm:4/15回(26.6%),17cm:10/25回(40.0%)であり,症候性液体気体混合逆流はLES上縁より5cm:0/6回(0%),7cm:0/4回(0%),9cm:3/23回(13.0%),15cm:1/9回(11.1%),17cm:14/62回(22.6%)であった.NERD群とFH群との比較では,Weakly acid refluxにおいて全逆流におけるproximal refluxの割合がNERD群49.9%,FH群34.4%でありNERD群において有意に高値を示した(p=0.046).【結論】日本人のPPI抵抗性NERD患者では,弱酸かつ上部食道まで達する逆流の割合が多く,さらに胸やけ症状と関連性が強いことが示唆された. |
索引用語 |
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