セッション情報 口演

GERD1

タイトル O-068:

腹腔鏡補助下噴門側胃切除後の難治性GERDに対するMII-pH studyを用いた病態解析

演者 櫻谷 美貴子(北里大学医学部外科)
共同演者 片田 夏也(北里大学医学部外科), 森谷 宏光(北里大学医学部外科), 三重野 浩朗(北里大学医学部外科), 細田 桂(北里大学医学部外科), 山下 継史(北里大学医学部外科), 渡邊 昌彦(北里大学医学部外科)
抄録 目的:腹腔鏡補助下噴門側胃切除(LAPG)後にMII-pH studyを行い,術後難治性GERDの病態・治療について考察する.方法:早期胃癌に対してLAPG,食道残胃吻合,噴門形成術付加を行い,術後にMII-pHを行った17例を対象とした.8/17例(47%)はPPI freeでGER症状を認めず除外した.術後GER症状を認めた残る9例に対して標準量PPIを投与し,GER症状が治まった5例を易治群,標準量PPI投与下でGER症状がcontrol不良だった4例を難治群と定義した.MII-pHは検査前1週間をPPI freeとし,難治群のうち3例にrabeprazole 40mg/day投与後にMII-pHを施行した.内視鏡的食道炎(LA分類)は易治群:grade M/B/C=3/1/1難治群;grade C/D=2/2.結果:残胃の酸分泌能(%time pH<4)は易治群;21±24%(mean±SD),難治群;71±33%(p=0.06).酸逆流(%time pH<4)は易治群;2.3±3.5%.難治群;14±9.8%で難治群に病的酸逆流を認めた(p=0.07).全逆流(%time)は易治群;3.8±3.2%,難治群;2.8±2%.難治群3例に対するrabeprazole 40mg投与下での酸分泌能は23.2±26%,酸逆流は1.2±1.2%,全逆流は2.3±1.0%.内視鏡的食道炎は3例ともgrade Aに改善した.結論:LAPG後の約半数例はPPI freeでGERはcontrolできた.残る半数例はPPIを要したが55%は易治で45%は難治だった.難治群は易治群に比し残胃の酸分泌能が保たれており,酸逆流が高度だった.非酸逆流を含む全逆流は両者で差がなかった.難治群においてもrabeprazole 40mg投与により残胃の酸分泌は抑制され,食道への酸逆流は改善された.
索引用語