セッション情報 | 口演GERD3,その他 |
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タイトル | O-076:アカラシア患者の体重減少と病態の関係 |
演者 | 坪井 一人(東京慈恵会医科大学消化管外科) |
共同演者 | 小村 伸朗(東京慈恵会医科大学消化管外科), 矢野 文章(東京慈恵会医科大学消化管外科), 星野 真人(東京慈恵会医科大学消化管外科), 山本 世怜(東京慈恵会医科大学消化管外科), 秋元 俊亮(東京慈恵会医科大学消化管外科), 中田 浩二(東京慈恵会医科大学消化管外科), 藤崎 宗春(東京慈恵会医科大学消化管外科), 高橋 直人(東京慈恵会医科大学消化管外科), 柏木 秀幸(東京慈恵会医科大学外科), 矢永 勝彦(東京慈恵会医科大学外科) |
抄録 | 【背景】アカラシア患者では,下部食道における通過障害から経口摂取がままならず体重減少をきたすとされるが,体重減少のない症例も多く存在する.高度の体重減少を認める症例ほど病態の進行が予想されるが,これまで十分な検討がなされていない.また,昨年,アカラシア取扱い規約が改定され,拡張型分類がより臨床に則した形に変更された.【目的】アカラシア患者の体重減少の程度と病態との関係を検討した.【対象と方法】1994年8月から2013年8月までに食道造影もしくは食道内圧測定検査によりアカラシアと診断した460例のうち,新取扱い規約による拡張径分類が不可能であった42例を除外した418例(平均年齢44.6±14.9歳,男性211例)を対象とした.対象を来院時に体重減少のないA群(n=236),10kg未満の体重減少を認めたB群(n=103),10kg以上の体重減少を認めたC群(n=79)に分け,比較検討した.病態評価は,新拡張型,拡張度およびTimed barium esophagogram(TBE)による食道クリアランスの程度を食道造影で,下部食道括約部(LES)圧,LES長および嚥下によるLES弛緩率を食道内圧検査で施行した.【成績】3群間で年齢,性別,病悩期間に差はなかったが,A群で有意に高BMIであった(p=0.0005).食道内圧検査と食道造影検査の各パラメータに差を認めなかったが,TBEではC群で有意にクリアランスの低下を認めた(1分後:p=0.0162,2分後:p=0.0095,5分後:p=0.0145).【結論】高度の体重減少をきたす食道アカラシア患者では,食道クリアランスの低下を認めたが,その他の病態に特徴的所見は認められなかった. |
索引用語 |