セッション情報 口演

UC(潰瘍性大腸炎)2

タイトル O-104:

5-ASA製剤不耐症合併潰瘍性大腸炎に対するインフリキシマブによる寛解維持療法の検討

演者 菊地 秀昌(東邦大学医療センター佐倉病院消化器内科)
共同演者 山田 哲弘(東邦大学医療センター佐倉病院消化器内科), 佐々木 大樹(東邦大学医療センター佐倉病院消化器内科), 勝俣 雅夫(東邦大学医療センター佐倉病院消化器内科), 平山 圭穂(東邦大学医療センター佐倉病院消化器内科), 宮村 美幸(東邦大学医療センター佐倉病院消化器内科), 新井 典岳(東邦大学医療センター佐倉病院消化器内科), 岩佐 亮太(東邦大学医療センター佐倉病院消化器内科), 古川 竜一(東邦大学医療センター佐倉病院消化器内科), 曽野 浩治(東邦大学医療センター佐倉病院消化器内科), 長村 愛作(東邦大学医療センター佐倉病院消化器内科), 中村 健太郎(東邦大学医療センター佐倉病院消化器内科), 青木 博(東邦大学医療センター佐倉病院消化器内科), 吉松 安嗣(東邦大学医療センター佐倉病院消化器内科), 津田 裕紀子(東邦大学医療センター佐倉病院消化器内科), 竹内 健(東邦大学医療センター佐倉病院消化器内科), 高田 伸夫(東邦大学医療センター佐倉病院消化器内科), 鈴木 康夫(東邦大学医療センター佐倉病院消化器内科)
抄録 【目的】5-ASA製剤は潰瘍性大腸炎(UC)における寛解導入療法および寛解維持療法のキードラックである.その安全性と有効性は証明されているが,少数ながら5-ASA不耐症例も存在し,不耐によりUC長期寛解維持が困難となり手術療法に至るとされている.今回,我々は5-ASA不耐UC症例におけるインフリキシマブ(IFX)の維持療法につき検討した【方法】当院にて2013年9月までに登録された5-ASA不耐UC18例のうち,IFXによる維持治療をおこなった7例(IFX群)とその他の代替の治療をおこなった11例(代替群)を対象とし,UCの活動性および治療1年後の経過における手術回避率につき検討した.UCの臨床的活動性の評価としてMayo scoreを用い,Mayo score2以下を寛解とした.【成績】男性12例,女性6例,平均年齢42.7歳であり,病型は全大腸炎型10例,左側大腸炎型7例,直腸炎型1例,平均罹病期間は6.89年であった.IFX群ではMayo scoreの平均が7.1,代替群では平均7.5であった.寛解維持率はIFXで3/7(42%),代替群で4/11(36%)であった.治療1年後の手術回避率はIFXで6/7(86%),代替群で7/11(64%)であった.P値は0.3と有意差はないがIFX投与で回避率は高い傾向にあった.【結果】5-ASA不耐UCにおけるIFX投与は寛解維持には差がなかった,手術回避に有用である可能性が示唆された.
索引用語