セッション情報 口演

SB,CE,その他

タイトル O-121:

原発性小腸癌の診断・治療におけるダブルバルーン内視鏡の有用性―多施設共同研究―

演者 平尾 元宏(大阪労災病院・消化器内科)
共同演者 小森 真人(大阪労災病院・消化器内科), 飯島 英樹(大阪大大学院・消化器内科学), 山口 真二郎(大阪警察病院・消化器内科), 岸田 修(住友病院・消化器内科), 小林 一三(東大阪市立総合病院・消化器内科), 福井 弘之(八尾市民病院・消化器内科), 鈴木 都男(済生会千里病院・消化器内科), 伊藤 敏文(大阪厚生年金病院・内科), 片山 和宏(大阪府立成人病センター・肝胆膵内科), 西田 勉(大阪大大学院・消化器内科学), 辻井 正彦(大阪大大学院・消化器内科学), 吉原 治正(大阪労災病院・消化器内科), 竹原 徹郎(大阪大大学院・消化器内科学)
抄録 【目的】原発性小腸癌は比較的稀な疾患であり,従来はその解剖学的特徴より診断に苦慮することが多かった.シングル/ダブルバルーン内視鏡(DBE)などバルーン内視鏡の登場により,存在診断のみならず質的診断が可能な小腸腫瘍性病変が増加し,その実態も明らかになりつつある.我々は,原発性小腸癌の診断・治療におけるDBEの有用性について検討した.【方法】対象は,大阪大学とその関連病院から構成されたOsaka Gut Forumにて,2004年4月から2013年8月までにDBEにて所見を認めた原発性小腸癌40例である.【結果】原発性小腸癌40例の検査契機は上下部消化管内視鏡検査にて原因不明消化管出血(OGIB)が21例(52.5%)と最も多かった.病変部位は空腸が24例と最も多く,十二指腸(水平脚)8例,回腸8例であった.CTでの病変同定率は76.9%(30/39例)であり,同定困難9例中2例は経口小腸造影にて同定可能であった.経口小腸造影での病変同定率は75.0%(9/12例)であり,同定困難3例中2例はCTにて同定可能であった.DBEによる生検は35例で施行され,34例(97.1%)で術前病理診断が可能であった.術前診断不可能であった1例は粘膜下腫瘍様の形態を呈していた.治療は外科手術19例,化学療法6例,姑息手術+化学療法5例,内視鏡的粘膜切除術1例,緩和医療3例,不明6例であった.【結論】CTや経口小腸造影では同定困難な原発性小腸癌も存在する.DBEの登場により存在診断率の向上のみならず,内視鏡的形態を確認でき,生検による質的診断も可能となり,より適切な治療を選択することが可能となった.
索引用語