セッション情報 口演

肝癌(TACE,動注)

タイトル O-163:

当院における肝細胞癌に対するインターフェロン併用5FU動注化学療法

演者 白根 尚文(静岡県立総合病院消化器内科)
共同演者 菊山 正隆(静岡県立総合病院消化器内科)
抄録 【目的】当院では高度進行肝細胞癌(HCC)の治療成績の向上を目的として2002年よりインターフェロン併用5FU動注療法を導入している.従来施行していたlow dose FP療法との比較を含め,その治療成績の検討を行った.【方法】2002年より2014年までに当院でリザーバーシステムを留置し,動注治療をおこなったHCC 81症例を対象とした.そのうちインターフェロン併用5FU動注療法63症例であった.【成績】インターフェロン併用5FU動注療法の平均生存期間は2.00年であった.平均生存期間に関してはlow dose FP療法と有意差は認めなかった.CR+PRは17症例であり平均生存期間4.12年であった.またCR+PRでは1クール施行後に腫瘍マーカーの著明な減少を認める症例が多く認められた.また肺転移が消失し長期生存中の症例も存在した.【結語】当院においてはインターフェロン併用5FU動注療法著効例では平均生存期間の延長が認められた.また比較的短期間で治療効果の予測が可能と思われた.
索引用語