セッション情報 | 口演肝癌(TACE,動注) |
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タイトル | O-165:肝動脈塞栓材DC Beadに対するエピルビシン含浸に関する検討 |
演者 | 福島 泰斗(虎の門病院肝臓センター) |
共同演者 | 池田 健次(虎の門病院肝臓センター), 宗林 祐史(虎の門病院肝臓センター), 川村 祐介(虎の門病院肝臓センター), 小林 正宏(虎の門病院肝臓センター), 斎藤 聡(虎の門病院肝臓センター), 瀬崎 ひとみ(虎の門病院肝臓センター), 保坂 哲也(虎の門病院肝臓センター), 芥田 憲夫(虎の門病院肝臓センター), 鈴木 文孝(虎の門病院肝臓センター), 鈴木 義之(虎の門病院肝臓センター), 荒瀬 康司(虎の門病院肝臓センター), 熊田 博光(虎の門病院肝臓センター) |
抄録 | 【目的】進行肝細胞癌に対する標準療法としてDEB-TACEが欧米で一般的行われ,製材としてDC Bead(Biocompatibles UK Ltd:BUK.)が用いられている.本材はマイクロスフィアの構造にスルフォニル基が存在するため陽性荷電した薬剤とイオン結合する特徴を持ち,肝細胞癌ではドキソルビシンを含浸した製材が用いられている.しかし,エピルビシンの含浸に関しては充分な検討がなされていない.ドキソルビシンの含浸に関しては100~300μmは60分,300~500μmは90分,500~700μmは120分と長時間の静置が求められている.60~120分の調整時間に関しては臨床現場では受け入れが難しく,今回,エピルビシン含浸に関する検討を行った.【材料・方法】薬剤・製材:DC Bead,100~300μm,300~500μm,500~700μm,エピルビシン50mg,試験機器:超音波洗浄機,ボルテックスミキサー,ウオーターバスを用意した.試験方法はDC Beadバイアル中の3mLのPBSを除去後した2mlのDC Bead本体に,エピルビシン溶液(50mgを2mLに溶解)を添加し,その上清中のエピルビシンを495nmの吸収波長で定量しその含浸過程を評価した.調整方法はBUK推奨方法(混和後静置),40℃加温,超音波照射,ボルテックスを用いた振盪混和をそれぞれ実施した.【結果】(1)本材は95%がPBSで構成されているためとエピルビシン混合後,上清は12.5mg/mLとなると仮定し,含浸状況を把握した.BUKの推奨方法にて,想定含浸量の90%に達するのは100~300μmで25分,500~700μmで60分であることが確認された.(2)40℃の加温では含浸時間に差はなかった.(3)超音波照射,ボルテックスを用いた振盪混和では,いずれにおいても含浸速度が1/5~1/15の時間に短縮できた.【結語】DC Beadのエピルビシンとの調整は超音波照射,ボルテックスを用いた振盪混和をすることにより含浸時間を短縮できることが明らかとなった. |
索引用語 |